2013/10/26 堀川鮮魚ブログ

新潟湊と沼垂湊 その1

こんにちは。本町ブログです。先回、お昼休みのウキウキウオッチングをお送りしました。その時発見した「WHAT’S NIIGATA」は新潟開港150年を記念したモニュメントでした。そこで港?湊?ってなんだろうって思い、ちょっと行って来ました。

昔の港といえばここなのか。西港や東港ではないですね。

こちらは「旧新潟税関 新潟運上所」。明治元年(1868)11月19日に函館・横浜・神戸・長崎と共に開港しました。なんと昭和41年まで現役だったそう。凄いね。五港のうち当時の建物がそのまま残っているのは新潟だけなんです。

こちらが当時の「荷揚げ場」の復元。ここで船から荷物を揚げ下げしていました。

上左写真の鋲の下には、本当に使用していた「荷揚げ場」が眠っているそうです。なぜ?と思い調べたところ、保存と将来の調査の為にこうしたということです。
ということは、当時信濃川の川幅はここまであった!

ふと川に目をやると巨大重機が!よく見る光景ですよね。
これは「浚渫(しゅんせつ)」といって川底に堆積した土砂を取り除く作業だそうです。開港当時も土砂の堆積が原因で外国の大型船は多くは寄港できず港としては少し寂しい歴史がありました。
ちなみに深さは190cm位と記録にありました。

これが「運上所」。風情があって綺麗ですね。ここで建物うんちく!
特徴はこの壁。「なまこ壁」です。そして屋根の頭頂部の波模様は「青海波」といい屋根に施すことで火除けの願いが込められています。脇には巾着型の小窓の意匠が。まだまだありますがここまで。
このように日本の建築技術で造られた洋風建築を「擬洋風建築」といい新潟では貴重なものです。

これは「石庫(いしぐら)」。荷物の一時預かり所でした。昭和38年まで現役でしたが傷みが激しかった為、現存ではなく復元した建物です。
当時の材料をそのまま使い組み直すものは「復原」、新しい材料で作り直すものは「復元」と区別されています。

ちなみにここは国有地で夜間は出入り禁止。博物館がある敷地は市有地で24時間散策可能。夜も綺麗でおすすめですよ。桜も綺麗だ。

こちらは博物館敷地内に復元された「早川堀」。

上写真は早川堀通り。なんか工事してます。どうなるのかな?
「堀かな?」そんなことを考えながら道を外れて…辿り着いた先は

 「湊稲荷神社」です。別名「道楽稲荷」と呼ばれているそうです。
Why?なぜ?誰か教えて~!

「はい。それはね、この写真をごらん。」

私「誰!? 先生なのかな?従うことにした。」

私「? ふ~ん、そうなんですかぁ。ありがとうございます。」

先生「もう一ついいかな。」

私 「なんです?」
先生「これを見てごらんなさい。」
私 「!!こ、この中にも狛犬がっ。入口にも居ましたよね?」
先生「この狛犬が嘉永7年(1854)に奉納されたオリジナルなんだ。よく見てごらん。ずっと雨風に打たれて劣化がひどいんだ。保存する為に拝殿の中に入れたんだよ。入口の狛犬は二代目だ。」
私 「狛犬さんも大変だな。でも回しちゃおっと!」
先生「そういえばまったく同じ名前の神社が沼垂にもあるんだよ。」
私 「え!行って来ます~」(と振り向く)
  「あれ、先生!居ない…」


 対岸にやって来た。

 

                           つづく

 

 

 

 

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