2013/12/16 堀川鮮魚ブログ

驚きのツブツブ感。ニシンの卵。

早いもので今年もあと少し。

本町店では年末の装いになっています。社員お手製の鮭の台が輝いています。素人さんが作ったとは思えない出来栄え。ご来店の際はこちらもご覧下さい。
年末といえば塩鮭と数の子はかかせません。売場でもかなりのスペースを占めています。

数の子は味付けと塩漬けのものが並んでいます。塩数の子の塩辛さはどんなかなと食べてみたら痺れるしょっぱさ!食べたことを後悔しつつ初めての塩出しに挑戦。

こちら塩出し前の数の子。すました顔して佇んでいますがかなり凶暴です。取り扱い注意。

早速、始めましょう。

ボウルに塩水を用意し、数の子を投入。30分位経ったら一度水を取り替えて、また塩水に浸します。浸しているうちに薄皮がボワボワと捲れてきます。皮を剥きながら、水も換えていきます。お好みの塩加減になったらOKです。目安としては8時間おき位に水を取り替える作業を3回位行います。
塩を抜きすぎると苦味が出ますが、塩水に1~2時間浸せば消えます。

←これ薄皮です。(ぼわぼわ)

←取れた。

今回は切干漬け用の小さいものを使いましたが、型の揃った立派なものも販売しています。

数の子つながり。ということでコレ何かわかりますか?
「子持ち昆布」です。天然。

真中の黒いスジは昆布です。周りはニシンの卵。近くで見ると凄いツブツブ感。なんでこうなるの?

調べました。ニシンの産卵期に自然の昆布を海中に用意し、産卵間近のニシンに向かってぶつけるように追い込みます。しかし、なぜぶつけるのでしょうか?

ニシンはぶつかって来たものに対して産卵する習性があるらしいです。粘着性の強いニシンの卵は昆布に幾重にもくっつくそうです。厚さの頃合いを見て、昆布は引き上げられます。
こんな経過を辿っているのですね。本来は本当に自然に行われていたのでしょう。
こちらも塩漬けとなって流通しています。

子孫繁栄の願いがこもったご馳走、ニシンの卵。自然の恵みに感謝。

 

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