2013/08/01 堀川鮮魚ブログ

新人Nの市場徒然日記 その2 ~灯台もと暗し~

市場よりお届けします。

皆様暑い中いかがお過ごしでしょうか?

市場では量は少ないながらも夏のお魚が入荷してきています。
そこで今回は「夏のお魚」を特集したいと思います。

1番手はこちらスズキです!

 

スズキは出世魚で写真の左側からセイゴ、フッコ、スズキと大きさにより名前が変わっていきます。また身焼け(身の色が変色していることです)しやすい魚で、放置すれば真っ白になってしまいます。ですが、氷ですぐに保存すればきれいな白ピンク色がかったような、きれいな色になるそうです。

 ちなみにどうして夏が美味しいかといいますと、…スズキ釣りをしているS先輩に聞きました。

 「産卵が冬の2月くらい。それが終わり、体力回復してこの7,8月が一番脂がのっている頃だから。」との事。

 ちなみにどのへんで釣れるかというと、

 「阿賀野川、信濃川河口近辺で釣れて、サイズ的には45cm~1mくらいまでが釣れる。」

 だそうです。

あまりに近場で釣れるということにちょっと驚きました。
ちなみに写真もS先輩からいただきました。先輩ありがとうございます!

それにしても、話を聞いていると道具を揃えて釣りに行ってみたくなってしまいます。
いつか行きたいですねぇ。

 

さてお次はトビウオです。

透明な羽を伸ばして、かっこいいですね~。

ところでトビウオはどうやって食べるのがおいしいのでしょうか?

聞いたところによると、刺身かフライにするとのことですが、

「焼いては食べないんでしょうか?」と聞いてみたら、

「あんまり聞いたことない」とのお答え。

ということで、

焼いて、さらに刺身も作ってみました!

食べた感想は・・・
刺身のほうがおいしかったです
「小骨をとって焼けばおいしかったかな」
「次ぎやるならフライかなぁ」
と思いながらレシピ検索をかけてみると、
塩焼きやら竜田揚げやら色々出てきました(唖然)
 最初から検索をかけておけば・・・と思いつつも見ていると、どれもおいしそうです。

 

九州のほうでは諸説はあるらしいですが、「あごが落ちるくらいおいしいから」トビウオのことを「アゴ」と呼ぶみたいですね。また県の魚としてトビウオを制定している島根では「あご野焼き」という巨大な竹輪のようなものが特産品になっています。

そうかぁ、トビウオで有名なのは九州のほうなのかなぁと遠くのことばかり考えていたら、

「新潟の佐渡にも特産品であごだしあるよ」

とS先輩。

えぇっ 😯 」と思って調べてみたら、どうやら九州、そして佐渡、山形の酒田あたりまでトビウオのことを「あご」というみたいです。

スズキの話を聞いているときは近くの河口で釣れるということがおもしろそうでしたし、トビウオは調べれば調べるほど特産品、食べ方がでてきて、自分の知らなかった新潟の佐渡の一面を知ることができ、調べていてとても楽しかったです。

そう考えると、魚離れってもったいないぁと思ってしまいます。

近場の佐渡にあごだしがあったように、身の回りにあるこの
おもしろい!おいしい!楽しい!
魚の世界をもっと伝えていきたいと、改めて思いました!

このブログを読んでくださった方が少しでも「おもしろい」と思ってくださったら幸いです。

 

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